あした雨ならいい





いなくなればいいと思う人の名前


一羽の蝶も哲学をするだろうか


日曜日は憂鬱だ


退屈は人を殺す


春はどこからくるの、


だいきらいな君のあのこえ


冷ややかな体温生ぬるい温度


甘ったるいチョコレィト


日記に綴る不可解な文字


止まらない動悸ははやくなるばかりで


薄暗い部屋に差し込む光


押し殺した呼吸


僕は隠している


澱んだ空気


可笑しな記号の陳列


目はチカチカ


耳の奥でネジは回りだす




おねがい
おねがい
そんなこといわないで




痛がりな僕は泣きだした


なくした木製の玩具


鏡に映る僕のかお


おかしなぼくの




体育座りの僕の上


ケラケラとただ君は笑うんだ


笑うんだ








あした雨ならいい