お空はすっかり灰色で

いちめん二色のマーブル模様

足元へは水色の粒

しとしと沈む


見あげる僕等は歩き出す

ケラケラという笑い声を止め

二つの耳にその両手をあて

壊れた群青のヲルゴールを聴く


ただ響いた


沈んだ水色の粒たちを通り過ぎる

透明に変わればきっと届くはず





こうしてただ響くだけ




遠くはじけては消えた